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特別コラム:木村太郎のボートショー見て歩き

ニュースアナリストとして幅広く活躍する木村太郎さんは、実はベテランシーマン。海外駐在先であった中東時代のこと、“なるようになるさ”といった意味のアラブ語<まれし>が艇名になったという。いまも湘南でマリンライフを満喫する木村太郎さんが、皆様に贈るボートショーへのいざないを3回にわたってお届けします。

第1回 ムラムラと誘惑が起きないよう、心を引き締めて〜
 我が愛艇<まれし>は、いまのNauticat321で5代目になるが、その内2隻はボートショーで購入を決めた。
 3代目のヤマハ31EXと出会ったのは、まだ東京ボートショーが晴海(東京都中央区)で開かれていた時だった。
 ヤマハのブースを訪ね、顔見知りのスタッフとあれこれ展示してあるヨットをひやかしていたところこう言われた。
 「じゃあタロさんの言うとおりにこのフネを仕上げますよ」
 これで後へ引けなくなった。
 結局、ハルのサイドに窓を付けたり、バンクの配置を変えたりある種のスペシャル・エディションの艇を造ってもらうことになってしまった。
 次に、40フィート艇をはさんで今の5代目を決めたのは横浜ベイサイド・マリーナで開かれたフローティング・ショーだった。
 レースもしんどくなり、ほんとうはモータートローラーもよいと考えていたのだが、セールのついたグランドバンクスのようなフネを目の前にしてムラムラと欲しくなってしまった。
 なによりも、カミさんがインテリアを気にいったことが決め手となったのだ。
 ボートショーは自動車ショーと形の上では似ている。
 しかし、自動車ショーは基本的に展示のためのものであり、きれいなおねえさんたちがマニュアル通りの説明をしてはくれるが、それ以上の体験はのぞめない。
 一方ボートショーは、フネに乗ってそれを実感することができ、フネを開発した人たちと対話もできる。
 さらに、そのフネを既に持っているオーナーが居合わせて良いところわるいところを解説してくれることもよくあり、いろいろ楽しみも多い。
 そのボートショーが「ジャパンインターナショナルボートショー」と名前を変えただけでなく、内容もいっそう充実して横浜で開かれるのはうれしい。
 それも、屋内展示とフローティング両方あるのがよい。
 またムラムラと誘惑が起きないよう、心を引き締めて、でも楽しみに出かけよう。

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